一般診療からインプラント、ジルコニア治療、口腔外科ならもり歯科(兵庫県姫路市)
Periodontal Disease歯周病・歯周炎
歯周病はお口の中の2大疾患のひとつで、歯を失う要因としては第一位の病気です。
そして、日本の成人の約8割がかかっていると言われる国民病でもあります。
お口の中には、親知らずを除いて全部で28本の歯が存在しています。
それぞれの歯の根っこはあごの骨の中に埋まっており、
あごの骨と歯の根っこをつなぐ「歯周組織」によって支えられています。
歯周病は、この歯周組織が歯周病菌によって破壊されてしまう病気です。
歯周組織がなくなると歯を支えることができなくなるので、
最終的に歯が抜けてしまうのです。
歯周病は、その原因となる歯周病菌を取り除く治療をすることで、進行を止めたり、
症状を改善したりすることはできます。
しかし、歯周病によって破壊された歯周組織は、自然に元の状態へ戻ることはありません。
歯周病の進行
-
STAGE0健康な状態
歯肉、歯槽骨に特に問題なく、歯もがっちりしています。何でも食べられますし、特に問題はありません。
-
STAGE1歯肉炎
磨き残しがあると、歯周病菌が中に入って繁殖をして歯垢(プラーク)となり、歯と歯肉の境目の部分の歯肉に炎症を起こします。ほとんど症状はありませんが、歯磨きの時に出血したり、硬いものを噛むと痛かったりすることがあります。
-
STAGE2軽度歯周炎
歯周ポケットが3mm以内で、歯の揺れる幅が0.7~1.0mm以内の状態を軽度歯周炎と呼びます。骨が少し溶け始めますが痛みを伴わないので気付きづらい状態です。歯磨き指導を行い、ご自身で丁寧に歯磨きをしていただくこと、また、クリニックにて歯石の除去も併せて行います。
-
STAGE3中等度歯周炎
歯周ポケットが3~6mm以内、歯の揺れる幅が1~2mm以内で骨が半分程度溶けてしまった状態です。歯がぐらぐらし始め、歯ぐきは後退して歯が長くなったように見えてきます。麻酔をして、SRP(スケーリング、ルートプレーニング)によって、歯の根の表面に付着したプラーク、歯石を取り除きます。
-
STAGE4重度歯周炎
歯周ポケットの深さが6mm以上、歯の揺れる幅が2~3mmの歯周炎を重度歯周炎といいます。歯を支える骨は3分の2程度失われて、歯はぐらぐらして硬いものを噛むことができなくなります。外科的な処置を中心に、場合によっては抜歯という選択肢も視野に入れて治療をしていきます。
発症・再発を防ぐためのメンテナンス
歯周病を予防するため、また再発を防ぐためには、歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を除去することが重要です。しかし、残念ながら毎日のブラッシングだけでプラークを完璧に除去することはできません。丁寧にブラッシングをしているつもりでも、長年の磨き癖などもあるので、どうしても磨き残しができてしまいます。一般的には、奥歯や歯並びの悪い箇所にはプラークが残りやすいとされています。そのため、ご自身の口腔内に適したブラッシング方法を身に付けること、さらに、歯茎の中など、ご自身ではどうしても取り除くことのできない部位に入り込んだプラークを「メンテナンス」で定期的に除去することが重要です。
また、全身疾患に悪影響を及ぼす歯周病を予防することは、全身疾患に既往のある患者さまにとっては非常に有益です。メンテナンスでは、日々のブラッシングが上手くできているかどうかを確認するとともに、プラークの付着状態と歯茎の炎症や出血の有無などの検査を行います。検査結果に基づき、専用の機器でプラークや歯石を取り除いていきます。
歯周組織再生療法(リグロス)
歯を支える組織を再生する「リグロス」。歯を支える歯周組織は、そのまま放っておいても再生することはありません。そこでこの歯周組織の再生に効果が期待できる薬剤として開発されたのが「リグロス」です。リグロスは歯周病の進行によって破壊された歯周組織を再生する効果があります。リグロスを使った「歯周組織再生療法(ししゅうそしきさいせいりょうほう)」という手術を伴う治療をすることで、組織の再生が可能となるため、歯周病によって歯が抜けてしまうことを防ぐことができます。
リグロスの費用
リグロスを単体で使用した治療 | |
---|---|
リグロス+骨移植術 | ¥88,000~¥110,000 |
エムドゲイン(骨移植術、GTR法を併用する場合もあります) | ¥110,000~¥165,000 |
始めよう!予防歯科!
生涯の豊かな生活には歯が命!!
歯が健康な人は健康寿命も長く、生涯医療費も安いという結果も発表されました。
そのためには、生涯を通じた歯周病のケアが必要です。
歯周病が全身に及ぼす影響
- 狭心症・心筋梗塞
- 脳梗塞
- 糖尿病
- 誤嚥性肺炎
- 低体重児出産、早産
- 骨粗しょう症
- 関節炎、腎炎
- メタボリックシンドローム
歯をケアして、万病予防!!
予防歯科プログラム
-
精密検査
口腔内写真撮影、歯ぐきの状態をチェックし、歯周病検査
-
歯科衛生士によるクリーニング
使用する器械は世界で最先端EMS社製エアフロープロフィラキシスマスター
-
最終評価
再度、口腔内写真撮影、歯周病検査や位相差顕微鏡による検査
-
メンテナンス
3~6ヶ月に1回程度メンテナンス。
※定期的なメンテナンスが重要!!
歯にやさしい歯面清掃器EMS社製エアフロープロフィラキシスマスター
エアフローとは・・・パウダーを吹き付ける事により歯に付着した細かい汚れ(ステイン)やヤニを除去!!
つまり、歯科界のケルヒャー!!
通常のクリーニング(PMTC)との違い
(利点)
- 通常のクリーニングでは落とせない着色汚れ(タバコのヤニ、コーヒーやお茶によるステイン)を除去
- 自分の歯本来の白さに取り戻すことができる
- 歯の表面がツルツルし、爽快感が得られる
(欠点)
- 水圧で噴射するため、歯茎や舌に当たるとチクチクする痛みを感じることがある
- エアフローに使用するパウダーによって、独特の味を感じることがある
- 一過性に知覚過敏になることがある
パウダー代(上下顎1回):¥2,200-(税込)