頭痛には、様々な原因があり、症状も多岐にわたります。 下の図は、国際頭痛分類です。

歯科の分野においては、顎関節症に起因する頭痛があります。頭痛の部位としては、耳の前や頬、側頭部になり、緊張性頭痛を認めます。緊張性頭痛は、一次性頭痛のうちで最も多く、わが国での年間有病率は22％です。

もり歯科では、顎関節症の症状のひとつである頭痛にも着目しながら、顎関節症外来を開設しています。顎関節症が原因による緊張性頭痛の場合、内服によって急性症状を改善させたのち、スプリント治療や理学療法によって症状を改善していきます。私が、勤務していた市立伊勢総合病院歯科口腔外科でも、顎関節症の患者さまが多く受診され、緊張性頭痛を併発していました。顎関節症からの緊張性頭痛を併発された患者さまは、生活習慣の改善とスプリント治療によって改善しています。 長年、耳の前や頬、側頭部の頭痛に悩まされている方がいらっしゃいましたら、もり歯科を受診してください。内服に頼らない症状の改善につながると思います。

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