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歯科インプラントのよくある質問|もり歯科(兵庫県姫路市)

インプラント

歯科インプラント治療に関するQ&A|姫路市

今回は、歯科インプラント治療に関するよくある質問とその回答を紹介します。

1:歯科インプラントとは?

人工のパーツや材料を体内に埋める治療、またその「埋める物」のことを「インプラント」と言います。
歯科インプラントでは、歯が消失したアゴの骨にインプラントを埋入する事になります。
ちなみに、「口腔インプラント」とも呼びます。

2:日本国内で歯科インプラント治療がスタートしたのはいつ?

姫路市を含む日本で歯科インプラント治療がスタートしたのは1983年頃のことです。

ただ、実は歯科インプラントの原型は、紀元前にすでにあったと言われています。

そして、今に通じる歯科インプラントが成立したのが1900年頃のことであり、改良が進んで1970年辺りから歯科インプラント治療を行う国が出始めました。

3:歯科インプラント治療の主な利点は?

・残っている歯に及ぶ負担が小さい
・天然の歯に近い機能(噛む力)などがある
・見た目が普通の歯とほとんど変わらない(下がっても7~8割程度)

などのメリットが挙げられます。
部分入れ歯や銀歯に比べると治療費用は非常に高いですが(基本的に保険が効きません)、それを補ってあまりある利点があると言えます。

4:歯科インプラントは何タイプほど存在する?

姫路市を含む日本で主に使用されている歯科インプラントは20~30タイプあります。
インプラントには、アバットメントをインプラント体に繋ぐ「ツーピース式」と、両者が最初から一緒になっている「ワンピース式」が存在します。

さらに、インプラント体のフォルムとしては、主に円筒形の「シリンダー式」と、ネジのような「スクリュー式」が存在します。
最近では、スクリュー式のほうが使われやすくなっています。
姫路市においてもそれは同じです。

5:自然の歯とインプラント体の差は?

歯科インプラント治療を受けるにあたって最も気になる部分かと思います。

インプラント体:付近の骨を密着している
自然の歯:歯根の周囲に「歯根膜」という緩衝材がある

そのため自然の歯で噛んだ場合、歯がほんの少し沈み込むことになります。
それから、自然の歯には「噛んだ際の圧力を感じ取って、噛む力を制御する受容器」のようなものも存在します。

歯科インプラントには、こういった「緩衝材」と「受容器」が存在しないため、骨の弾性による微細な沈み込みしか発生しない事になります。
また、歯科インプラントで「噛む」場合の力は、アゴの関節・筋肉・アゴの骨の付近の骨膜などによって制御されます。しかし、それらは自然の歯にある歯根膜のセンサーよりも鈍感ですから、嚙み合わせには気を付けなくてはなりません。

それから自然の歯については、「エナメル質と付着上皮」が歯肉であり、その下部の結合組織はセメント質とくっついています。そのため、そう簡単に細菌が入ってくることはありません。
ですが、歯科インプラントのある部分はそういった造りにはならないため、「インプラントと粘膜の隙間」から細菌が入りやすいと言えます。
ですから、歯ブラシによって丁寧に磨く必要があります。

6:歯科インプラントは子どもでもできる?地域差はある?|姫路市

子どもの場合は「まだ骨が発達する」ため、歯科インプラント治療を行うことはありません。骨とインプラントは結合しますから、アゴの骨が発達すると骨の内部に埋まってしまう事になります。

骨の成長がストップするのは18~20歳程度ですから、それくらいからは歯科インプラント治療を行って良いと言えます。

実際には、45~70歳前後で歯科インプラント治療を受ける人が多いです(その年代で歯がなくなる人が多いため)。
ただ、「抜歯等の施術を受けられるほどに健康な人」であればそれ以上の年齢であってもインプラント治療をする事が叶います。

もちろん「年齢」についての地域差はほぼありません。
姫路市でもそれ以外でもほぼ同様です。
詳しくは、利用予定の歯科医院に訪ねていただければと思います。

7:歯科インプラントで金属アレルギーが発生することはありますか?

歯科インプラント治療では様々な金属が用いられる事になります。
ただ、主に使用されることになる「チタン」に関しては、金属アレルギーに見舞われる可能性は低いです。
ただしそれも絶対ではないので、心配であればドクターに相談してみましょう。
チタンよりもさらに安全性の高い金属で構成されたインプラント体を使ってもらえるかもしれません。

また、場合によっては血液検査やパッチテストによって、金属アレルギーの有無を調べてみるのも良いでしょう。

8:タバコを吸っていますが歯科インプラント治療はOKですか?

タバコを吸っていても、歯科インプラント治療を受けること自体はOKです。
ただしタバコの影響で血流が悪化して、骨を形成する細胞の分化や増殖・傷の治癒などを邪魔して、骨の治りが遅くなる可能性があります。
また、メンテナンス期間中の経過にも悪影響が出る可能性があるので、できる限りインプラント治療を機に禁煙しましょう。

ちなみに、「タバコを吸う人は、吸わない人に比べて歯科インプラント治療の成功率が落ちる」という論文もあります。

とはいえ喫煙しているというだけでは、インプラント治療を断らない歯科医院が多いです。
絶対に喫煙しなければならないというわけでもないので、まずは相談してみましょう。

9:別の病気にかかっているのが歯科インプラント治療は可能ですか?

疾患の種類・程度次第です。
まず、心臓病など重大な病気を抱えている方に関しては、歯科インプラント治療ができない可能性が高くなります。

また、糖尿病にかかっていると、施術後の傷の治癒速度が遅くなるため、感染症のリスクが上がってしまう場合が多いです。それから、骨結合にも不具合が生じやすいため、インプラント歯周炎に見舞われる恐れがあります。
基本的には「血糖値と、『血糖値のコントロール能力』が正常の範囲内に入るまで」は、歯科インプラント治療はできないものと考えてください。

そして、歯科インプラント治療を行うにあたっては「骨の硬度が高い」に越したことはありません。ですから、骨粗しょう症に見舞われている場合は、多少リスクが上がります。
ですが、「インプラント体の種類」に関して工夫することで対処できる場合が多いです。

また、「ビスホスホネート製剤」を使っている方は、歯科インプラント治療をしてからアゴの骨が壊死する恐れがあります。
ですが、投薬の仕方や期間次第では歯科インプラント治療ができる場合もあります。

いずれにせよ、持病の有無などは姫路市の歯科医院のカウンセリングで詳しく聞かれるはずです。
全て包み隠さず伝えるようにしましょう。

10:歯科インプラントの寿命はどれくらいでしょうか?

下アゴに関しては「10年経過しても残っている確率」は95パーセント以上とされています。
ですが、上アゴについては「骨が比較的柔らかい事」と「構造上、インプラントを入れる事が叶う骨の量が少ない事」などが原因で、80~90パーセントくらいであると言われています。

しかし、適切にメンテナンスをすることで同じインプラント体を20年以上使い続けている人もいます。
基本的に一生涯メンテナンスのために通院することになりますが、メンテナンス費用はそれほど高くないので頑張りましょう。
通院回数は1年で2~4回程度です。