歯科インプラントと部分入れ歯を比較します｜姫路市

歯科インプラントと部分入れ歯を様々な側面から比較していきます。

1：治療費用について

部分入れ歯については特別な治療方法を選ばない限りは保険が効きますから、費用は安くて済みます。

一方、歯科インプラント治療は基本的に自由診療（保険が効かない）となりますから、費用は高くなります。

ただし、「他者が加害者の事故により欠損した」「生まれつきの理由で欠損がある」などの理由で歯科インプラント治療を行うときは保険が効く場合があります。
言い換えれば、「やむを得ない理由があるのであれば保険が効く可能性がある」ということです。
該当する方は、姫路市の歯科医院で保険について質問してみましょう。

この段階でお伝えしてしまいますが、歯科インプラント治療の最大のデメリットがこの「治療費の高さ」なのですが、それ以外で大きな欠点はありません。

2：他の歯への負担について

部分入れ歯は「自然の歯にばねをかけて固定する」ことになります。
そのため、どうしても他の歯にある程度負担がかかる可能性が高いです。

ですが、歯科インプラント治療については、虫歯や歯根嚢胞などで「歯がなくなった部分に、インプラント体を入れる」ことになりますので、他の歯への負担はあまりありません。

3：口内の違和感について

部分入れ歯はそもそも取り外しができるくらいですから、違和感が出てしまう可能性があります。特に金具などの形状が不適切だとその傾向が強くなります。
また、部分入れ歯が合わないと噛みにくくなったり、痛みを感じやすくなったり、外れやすくなったりする恐れもあります。

一方、歯科インプラントの場合は、一度定着すれば違和感はほとんどなくなりますし、そもそも「外れる」という現象がまず起きません。

4：治療期間について

部分入れ歯の場合、治療期間はおよそ1～2カ月となる場合が多いです。
実際、姫路市のほとんどどの歯科医院で治療を受けるケースでも、体感として「あまり長くない」と思えるはずです。

一方、歯科インプラントでは、どれほど早くても治療が終わるまでに3カ月はかかります。そして長ければ10カ月、場合によっては1年前後の期間を要する可能性もあります。
かなりの幅があるので、利用する予定の姫路市の歯科医院のドクターにきちんと確認を取ってください。
また、治療期間中に何らかのトラブルが起きれば、治療期間が伸びる事もあります。

ただ、部分入れ歯と歯科インプラント治療のどちらにも言えることですが、「毎日のように通院しなければならず、通院回数が非常に多くなる」ということはありません。
ある程度のペースでの通院が苦にならないのであれば、これに関してはデメリットには感じないことでしょう。

5：治療後の発音について

部分入れ歯の場合、特に治療完了から間もない期間においては発音が悪くなることがあります。
ただし、総入れ歯に比べればそこまで滑舌などが悪くなるとは考えにくいです。
しかし、部分入れ歯であっても、接客業など人と話す機会が多い職種についている人にとっては致命的になるかもしれません。

一方、歯科インプラント治療については、発音のしやすさ・滑舌などはほとんど変わりません。一応治療完了直後は多少の違和感を覚えることもありますが、それについても「本人は気になるかもしれないが、周囲はほぼ気づかない」というレベルです。

6：お手入れについて

部分入れ歯の場合は、基本的に毎日外して洗う必要があります。
「装着したまま寝る」ということを一回でもしてしまえば、本人としても不快になる可能性があります。

一方、歯科インプラント治療の場合は、当然取り外す必要はありません（そもそも外せません）。ですから、部分入れ歯に比べるとお手入れが楽だと感じる人が多いはずです。

ただし別の側面から見ると、「部分入れ歯のほうがお手入れは面倒ではあるものの、綺麗にしやすい」とも言えます。

これはどういうことなのでしょうか。

まず、部分入れ歯については、外して薬剤につけておけばそれで清潔になります。
ですが歯科インプラント治療後は、これまで以上に丁寧に歯を磨かなければなりません。
磨き残しがあるようだと「インプラント歯周炎」のリスクが上がるからです。
インプラント歯周炎にかかると、インプラントを支える歯茎や骨が減っていき、最終的にインプラント体が抜けてしまう事さえあります。

ですから、歯科インプラント治療を受ける場合は、通院する姫路市の歯科医院に「歯磨きの仕方」についてもきちんと指導してもらいましょう。

7：噛む力について

「歯科インプラント体のある部分で噛む力」は「自然の歯で噛む力」の70～80パーセントくらいになる場合が多いです。また人によっては、ほとんど変わらないように感じる事もあります。やはり、「アゴの骨に埋める」という性質上、噛む力はかなり残るのです。

一方、「部分入れ歯のある箇所で噛む力」は「自然の歯で噛む力」の20～30パーセントくらいになってしまう可能性が高いです。やはり、脱着ができるくらいですから、噛む力はそれほど残らないのです。

「それでも他の歯で噛めるから問題はない」と思えるかもしれませんが、それは言い換えれば「他の歯に負担をかける」という事でもありますから、あまり良いことではありません。

8：見た目について

歯科インプラント治療を受けた場合は、完了後の見た目はかなり自然なものになります。
例えば、他人に「インプラントを入れました」と言って、口内を見せても気づかれないくらいかもしれません。

ですが、部分入れ歯については金具などが見えてしまいますから、「自然な見た目になる」とは言いにくいです。

部分入れ歯・インプラント共に大切な「適切な歯磨き」の仕方｜姫路市

先ほど「インプラント治療後は、これまでよりも歯磨きを丁寧に行う必要がある」とお伝えしましたが、インプラント体を入れていてもいなくても、歯磨きをしっかりと行うに越したことはありません。

そこで、ここでは適切な歯磨きの仕方を紹介します。
現在、歯に関する悩みが全くないという方もぜひ参考にしてください。

歯ブラシはどんなものがいいか

幅：毛束3～4列
縦の長さ：前歯2本ほど

のサイズが良いです。
大き過ぎると動かしにくくなります。

持ち手部分は、オーソドックスな「真っすぐなもの」がベストです。

硬さは「普通」、炎症・痛みなどが心配な方は「柔らかめ」が良いでしょう。
「かため」だと、歯茎がダメージを受けやすくなるので推奨しません。

歯ブラシの交換頻度

最低でも1カ月に1度は交換しましょう。
「数週間で毛先が開いてしまう」という方は、力の入れ過ぎを疑ってください。

歯磨き粉の種類は?

「医薬部外品」に分類される歯磨き粉の中から選ぶのがおすすめです。
ただし、インプラント治療を受けている方は、「歯茎とインプラントの隙間」に粒子が侵入する恐れがあるので、粒子が粗い歯磨き粉は避けることを推奨します。

歯磨きの仕方

食後に必ず歯磨きをしましょう。
1回10分ほどで構いませんが、1日1回は30分磨く機会を作ってください。
「歯と歯茎の境に歯ブラシを当てて横方向に磨く」ことと、「歯と歯の境に歯ブラシを当てて縦方向に磨くこと」を両方行いましょう。

また、歯磨きだけで完璧に歯垢を取り切るのは困難です。
特にインプラント治療を受けた人は、姫路市の歯科医院での定期メンテナンス（1年に2～4回ほど）の際に、ケアをしてもらう事を推奨します。