ジルコニアの主なデメリット(致命的な欠点はありません)|姫路市
歯のクラウン治療の一つである「ジルコニア」のデメリットを紹介していきます。
デメリット1:歯をやや多く削る
基本的に「ジルコニアの表面をセラミック(ポーセレン)でカバーする」という二重構造になるため、必然的に歯をやや多く削ることになる可能性が高いです。
強引に歯を削る量を少なくしても、ジルコニアがきちんとフィットしてくれないことでしょう。
デメリット2:オールセラミッククラウンよりは見た目が不自然
ジルコニアはクラウン治療としてメジャーな「セラミック」に比べるとかなり強度が高いです。
しかし、オールセラミッククラウン(セラミックのみでできたクラウン)と比較すると、白さや光沢などの面で多少不自然になることがあります。
とはいえ、「よく見ないと分からない違和感」程度に収まる場合が多いですから、それほど気にすることはありません。
少なくとも「ジルコニアを入れて以降、初めて会う人」に、「この人の歯は不自然である」と思われてしまうことはまずありません。
デメリット3:予後のデータがあまりない
日本で歯科治療にジルコニアが使われるようになったのは2005年以降のことです。
そのため、「ジルコニアを入れた人の口内が将来的にどうなるか」というデータが事実上存在しません。理論上かなり長持ちするとは言われていますが、実際のところどうなるのかは分かっていないというわけです。
ただ、今では全世界で1年間で500万本以上の被せ物や詰め物にジルコニアが使われています。そのため、「ジルコニアを入れて数年でトラブルが起きる」という可能性は低いと言えます。
デメリット4:価格が高い
ジルコニアを使った歯科治療には基本的に保険が効きません。そのため価格がかなり高くなります。
「オールセラミッククラウン」や「メタルボンドクラウン(金属入りのクラウン)」も価格は高めですが、それよりもさらに高額になると考えてください。
しかし、耐久性は高いですし、長持ちします(と予想されている)ので、コストパフォーマンスには優れていると言えます。
それでは、歯科クラウンのおおよその価格帯を紹介します。
ただし、歯医者によってかなりの差がありますので、「価格の割に質の低いクラウン」に引っ掛からないように、姫路市の信頼できる歯科医院を探しましょう。
ジルコニア
ジルコニアのクラウンの価格は1本13万円以上することが多いです。
とても硬く、アルカリ・熱・酸への抵抗力が高いですから、口内に入れておくものとしても相応しいです。
また、従来はメタルを使っていたような箇所にも、近年ではジルコニアを使えるようになりました。
ですから、価格は高いですがそれだけの価値があると言えます。
セラミック
価格は10万円以上することが多いです。
分類は意外にもガラス系です。
硬度がちょうど良いため、強い力が及んでも歯へのダメージが少なくて済む傾向にあります。
ちなみに、
・フルジルコニアクラウン(ジルコニアのみ)
・オールセラミッククラウン(セラミックのみ)
・ジルコニアセラミッククラウン(ジルコニアとセラミックの混合)
などの種類があります。
審美性を優先するのであれば「オールセラミッククラウン」、強度を重視するのであれば「フルジルコニアクラウン」、その中間を取るのであれば「ジルコニアセラミッククラウン」、など、色々な考え方があります。
一般の方がご自身で適切に判断するのは難しいので、姫路市の歯医者などで相談しながら(価格のことも考慮しながら)、どのタイプのクラウンを入れるかを決めましょう。
ハイブリッドセラミック
レジン(合成樹脂)とセラミックをミックスしたものです。
「レジンの柔らかさ」と「セラミックの審美性」がメリットであると言えますが、レジンの影響で頑丈さはやや損なわれます。そのため、歯ぎしりを良くする人や、噛む力が強い人などには向きません。
ハイブリッドセラミックの最大の魅力は「価格の安さ」にあります。
場合によっては1本4~6万円程度で済むこともあります。
また、ハイブリッドセラミッククラウンに関しては、保険が適用されるものもあります。
その場合は1本1万円ほどとなります(30パーセント負担)。
デメリットを補って余りあるジルコニアのメリット|姫路市
続いてはジルコニアのメリットを紹介します。
すでに少し触れていますが、改めてまとめていきます。
メリット1:頑丈
ジルコニアは非常に頑丈であり、少なくともセラミックよりは間違いなく強度が高いです。
また、多くの金属と比較しても丈夫です。
「これまでメタルを使っていた部分」にジルコニアを使えるようになったことで、歯科インプラントや歯科クラウンの全体的なレベルが上がったと言えるでしょう。
メリット2:審美性に優れている
ジルコニアは白色であり「自分の元々の歯」とも遜色ありません。また、透明感も十分にあります。それでも「オールセラミッククラウン」に比べると「自然さ」において負けますが、ほぼ気にならないレベルです。
メリット3:変色しにくい
ジルコニアは一般的なセラミックとは違い、長期的に口内で使っていても色が変わることがほぼありません。
セラミックの場合は強い酸やアルカリの影響を受けて変色する場合がありましたから、この点についても明確にジルコニアのほうが優れていると言えます。
メリット4:色々な治療で使える
これは「患者側のメリット」と言うよりは「ドクター側のメリット」ですが、強度に優れているので、色々な治療で用いることができます。
例えば、インプラント、ブリッジ、土台など、メタルで補強することなくジルコニア単体で済むケースが少なくありません。
メリット5:金属アレルギーの心配がない
繰り返しになりますが、ジルコニアは頑丈ですから、メタルで補強する必要がない場合が多いです。そのため、「これまでは金属アレルギーが心配でクラウン治療などが受けられなかった」という方でも、治療を受けることが可能です。
ちなみに、「今、アレルギーの症状はない」という方でも、口内に長期的に金属を入れることにより、徐々に体内にアレルゲンが蓄積して、いつか症状が出てしまってもおかしくありません。
メリット6:仮留めが可能
オールセラミッククラウンなどのデメリットの一つに「仮留めが不可能である」という事があります。一度装着してしまえばそう簡単に調整することはできず、装着者が慣れていくしかありませんでした。
ですが、ジルコニアであれば仮留めが可能であることが多いです。
そのため、本人のコンディションに合わせて調整することが叶います。
頑丈なジルコニアですが、こういった部分での融通は利くのです。
メリット7:保証がある可能性が高い
ジルコニア治療をすると、歯医者さんに保証をつけてもらえる可能性が高いです。
基本的には「特定の期間内に発生したトラブルに関しては保証する」というものです。
これにより、「ジルコニアは価格が高くて心配である」というデメリットをある程度カバーできていると言えるでしょう。
ただし、その保証内容は同じ姫路市内の歯医者であっても一律ではありません(必ず保証があるわけでもありません)。
ですから、ジルコニア治療を始める前のカウンセリングなどの際にきちんと確認する必要があります。