今回は、差し歯の土台についてです。

虫歯が大きく進行してしまい、神経の治療（抜髄）や根っこの先が膿んでしまい、根っこの治療（感染根管処置）を行ったあと、かぶせ物をつける前に、歯に土台をのせることを支台築造といいます。

以前は、下の写真のような金属製のメタルコアや、金属を用いたプラスチック製のレジンコアが健康保険に導入されていました。

金属は弾性係数が歯の10倍であったため、咬合力や咀嚼力により、歯の根っこに過度な力が加わり、歯の根っこが折れてしまうことがありました。

2016年1月にファイバーポストコアが導入され、以前のコアと比べて、歯と弾性係数が近いため、歯の根っこが折れるリスクが少なくなりました。また、メタルコアのように金属が腐敗しないため、歯の根っこの変色を起こさなくなりました。さらに、再治療を行う場合には、余分な歯を削らず、再治療ができるようになりました。

もり歯科では、お口の中にメタルを使用しない、メタルフリー治療を推奨しています。

そのため、もり歯科では、支台築造の際、可能な限りファイバーコアを用いて治療をしています。

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