今回は、抜歯後の骨吸収を最小限に防ぐためのソケットプリザベーションについてです。 抜歯後に骨の吸収を最小限に抑える方法として、抜歯窩に自家骨やコラーゲンを移植するソケットプリザベーションがあります。
抜歯後にソケットプリザベーションを行わない場合において骨吸収の割合は、水平的には29-63%、垂直的には11–22% 程度起こってしまいます。
骨吸収を最小限に抑えるためには、抜歯時に抜歯窩に自家骨やコラーゲンを留置することが需要で、ソケットプリザベーションが必要不可欠です。
もり歯科では、抜歯前に必ず、ソケットプリザベーションについて、説明させて頂きます。
ソケットプリザベーションは、特殊な手技が必要となるため、自費での処置となりますが、骨の吸収が最小限に抑えられるため、清掃性の高いブリッジの装着が可能になり、インプラントの際も骨増生が必要となりません。
私が、大学病院でインプラントを専門に行って際、近在歯科医院ですでに抜歯が行われていたが、ソケットプリザベーションを行われていなかったため、骨移植術が必要なことが多々ありました。
ソケットプリザベーションが歯科医療の中で、一般的になることがブリッジやインプラントの長期安定性には必要不可欠だと思います。
もり歯科では、姫路市内で唯一、抜歯相談外来を開設しています。お近くの歯科医院で抜歯を示唆させた場合は、抜歯相談を受診してください。
CT検査やマイクロ治療によって極力、歯の温存につとめ、万が一、抜歯になってしまった場合でもソケットプリザベーションの併用によって、その後の補綴治療が長く安定するように努めています。