歯の名称と主な役目|姫路市で抜歯する前に
「抜歯」の対象になりやすい歯の代表格と言えば、圧倒的に「親知らず」です。
そして実は、この親知らずには「第三大臼歯」という名前もあります。
親知らずのみならず、他の歯にも正式な名称がありますので、主な役目と合わせて紹介していきます。
ちなみに、歯の名称は「上下で噛み合う歯」に関しては同一ですし、「左右対称の位置にある歯」についても同じです。
切歯
歯の「左右前2本ずつ(合計8本)」の部分のことを「切歯」と言います。
詳しく言うと、最前が「中切歯(ちゅうせっし)」で、その横が「側切歯(そくせっし)」です。
一般的には「前歯」と呼ばれることが多いはずです。
食べ物をちぎったり噛み切ったりするのが主な役目です。
また、発音に関して重要な歯でもあり、前歯の形が歪だと言葉が聞き取りにくくなってしまう恐れがあります。
犬歯
手前から3つ目の歯(側切歯の横の歯)のことを「犬歯」と言います。
一般的には「糸切歯」などと呼ばれています。
犬歯には食べ物に噛みついて切り裂く役目などがあります。
また、他の歯よりも頑丈な歯ですので、「嚙み合わせた際の、他の歯への負担を緩和する歯」でもあります。
そのため、犬歯が抜けたり折れたりすると他の歯にまで悪影響が及ぶかもしれません(犬歯に限ったことではありませんが)。
気を付けましょう。
臼歯
いわゆる奥歯のことです。
犬歯の横の歯が「第一大臼歯」、その横の歯が「第二大臼歯」、その奥の歯が「親知らず(第三大臼歯)」です。
特に第一大臼歯は嚙み合わせのための大事な歯です。
また、「六歳頃に最も早く生えてくる場合が多い」ということから、「六歳臼歯」とも呼ばれています。
第一大臼歯は他の歯に比べて虫歯のリスクがやや高い歯ですので、きちんと磨きましょう。
そして、第三大臼歯が冒頭でも触れた「親知らず」です。
ご存知の通り親知らずが生えない方も少なくありません。
しかし、生えている場合は何かとトラブルが起きやすいので気を付けなくてはなりません。
親知らずに関する詳しいことは次項から解説していきます。
親知らず(第三大臼歯)に関してよくあるトラブルと対処法|姫路市
1:虫歯や歯周炎
親知らず(第三大臼歯)が短く生えていたり斜めに生えていたりすると、ブラッシングしにくくなるので虫歯や歯周炎などが発生しやすくなります。
また、まっすぐ生えていても「親知らずに、飛び出た歯茎が覆いかぶさる」という状態になって、歯磨きがしにくくなることもあります。
また、稀に「生え方的に、通常の歯磨きで歯ブラシの毛先を親知らずに届かせることはほぼ不可能」という状態になることもあります。
親知らず(第三大臼歯)が虫歯に陥った場合は、抜歯を考えるべきです。
なぜなら、親知らず(第三大臼歯)の虫歯は繰り返すことが多いからです。
また、ある意味で「抜歯すれば済む」とも言える親知らず(第三大臼歯)とは異なり、その手前にある「第二大臼歯」については基本的に抜歯するわけにはいきません。
ですが、「第二大臼歯と第三大臼歯の隙間」は、やはりブラッシングしにくいため、第二大臼歯も比較的虫歯になりやすいので気を付けてください。
それから歯周炎に関してですが、エスカレートすると顔が腫れたり、口が開きにくくなったりする場合さえあります。
抜歯をしたくなるかと思いますが、炎症がある程度改善してから実行するのが普通です。
腫れが目立つ段階で無理矢理抜歯すると、抜歯完了後に酷く腫れる可能性があるからです。
ちなみに、「親知らずが、歯茎を押して痛い」と感じたことがある方も少なくないと思います。
本当にその理由で痛む場合もあります。
しかし、実際には単純に「虫歯や歯周炎による痛み」であることが多いです。
ですから、「しばらく放っておけば痛みは治まる」とは思わず、信頼できる姫路市の歯医者で診断してもらいましょう。
2:歯根吸収
手前の歯に食い込むような形で親知らず(第三大臼歯)が伸びてくることがあります。
そうなると、その手前の歯根が溶解するケースがあります。
この「歯根吸収」が悪化すると、親知らず(第三大臼歯)は当然として、手前の歯も抜歯しなければならなくなることがあります。
心配な場合は、姫路市の歯科医院で相談してみましょう。
3:口臭
先ほどもお伝えした通り、親知らず(第三大臼歯)の付近はブラッシングしにくいため汚くなりがちです。
そのため、口臭の発生源になる恐れがあります。
虫歯が酷くなることでも口臭が強くなりますし、歯周炎が進んで膿が蓄積して臭いを発する場合もあります。
「口臭に悩んでいて色々な対策をしているものの、いまひとつ改善しない」という方で、親知らず(第三大臼歯)が生えている場合は、抜歯や姫路市の歯科医院での専門的なクリーニングを検討してみましょう。
必ずしも親知らず(第三大臼歯)を抜歯する必要があるわけではありません|姫路市
ここまで「親知らず(第三大臼歯)の抜歯」を連想しやすいような解説をしてきましたが、必ずしも抜歯しなくてはならないわけではありません。
抜歯が必要ない・しなくてもいい主なケースをいくつか紹介します。
1:普通にまっすぐ生えているケース
4人に1人くらいしかいないとされていますが、第二大臼歯などと遜色ないレベルでまっすぐ・十分な長さまで親知らず(第三大臼歯)が生えることもあります。
この場合、親知らず(第三大臼歯)やその付近の歯茎などに問題がなければ当然抜歯する必要はありません。
ただ、位置的にブラッシングしにくいことは確かですので、そのまま良好なコンディションを保つためにも毎日きちんと歯磨きをしましょう。
また、状況に応じてマウスウォッシュなどの使用も検討してみてください。
口臭予防にもなるはずです。
2:虫歯や歯周病などの危険性がない場合はどんな生え方をしていても抜歯は不要です
先ほどもお伝えしましたが、親知らず(第三大臼歯)が半端に生えていたり斜めに生えていたりする場合は、虫歯や歯周病のリスクが上がります。実際に虫歯や歯周病に陥ってしまったのであれば、姫路市などの歯科医院で抜歯に関して相談することをおすすめします。
ただ、親知らず(第三大臼歯)が変な生え方をしていても、「きちんと歯磨きをして虫歯や歯周病を抑え込むことができている」というのであれば、抜歯しなくても大丈夫であると言えます。
しかし、「きちんとブラッシングをする」というのは言葉で言うほど簡単なことではありません。これは親知らず(第三大臼歯)が生えていない人であっても同じことです。
ですから、一回は姫路市などの歯医者で「歯磨きの指導」をしてもらうことを推奨します。
また、口内になんのトラブルも起きていないという人でも、少なくとも1年に1度は歯科医院で検査してもらうことをおすすめします。
そうすることで歯や歯茎の病気を防止したほうが、結果的に「生涯で歯にかけるお金」は少なくて済むはずです。
親知らずの抜歯をするなら早めがいいです|姫路市
年齢が上がるにつれて身体の回復力が下がり「抜歯後の傷口」が治りにくくなるなどの懸念が大きくなります。
ですから、抜歯を検討している方はできるだけ早めに姫路市の歯科医院で相談してみることをおすすめします。
結果的に「抜歯しない」という選択肢を取るとしても、一度ドクターと話しておくと何かと安心できるのではないでしょうか。