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セラミックとジルコニアの様々な違い| もり歯科(兵庫県姫路市)

ジルコニアクラウン

ジルコニアとセラミックの違い1:前歯治療で差が出ます|姫路市

単に「ジルコニア」「セラミック」と言っても、主に「フルジルコニア」「ジルコニアセラミック」「オールセラミック」の3種類があります。
それぞれについて解説します。

オールセラミック

セラミックだけでできたクラウン(被せ物)やインレー(詰め物)のことです。
セラミックは白く透明感があり、光を良く通すため、審美的に優れていると言えます。
「何より見た目を重視してクラウンを選びたい」という場合は、オールセラミッククラウンを選ぶことをおすすめします。

ただ、ジルコニアやメタル(金属)で補強していないということですから、口内に入れるものとしては比較的脆いと言えます。

実際、圧力がかかりやすい奥歯には採用されないことが多いです。
ただし、「目立ちやすく、噛む力がそれほどかからない前歯」にはオールセラミッククラウンが採用されることが少なくありません。

フルジルコニア

ジルコニアだけでできたクラウン(被せ物)やインレー(詰め物)のことを「フルジルコニア」と言います。または「オールジルコニア」などと呼びます。

オールセラミックとは違い、ジルコニアは極めて丈夫です。
本当かどうか定かではありませんが「ゾウが踏んでもすぐに壊れることはない」とさえ言われています。
そのため、前歯は当然として、圧力がかかりやすい奥歯にも使うことが叶います。

ただし、審美的にはやや難があると言えます。
特に前歯に使ってしまうと、「他の歯と色合いが違い、違和感がある」という状態になってしまうことがあります。
ですから、フルジルコニアは奥歯に使われることが多いです。

ジルコニアセラミッククラウン

ジルコニアセラミッククラウンは、オールセラミックとジルコニアのそれぞれのメリットを活用できるクラウンであると言えます。
「セラミックを、ジルコニアで補強している」という特徴があります。

ですから、審美性で言えば
「オールセラミッククラウンにはやや劣るものの、フルジルコニアに比べると圧倒的に優れている」と表現できます。

また、頑丈さで言っても
「フルジルコニアよりは少し脆いものの、オールセラミッククラウンと比較すると大幅に丈夫である」ということになります。

特に前歯に使う場合はそれほどの強度は必要ありませんから、このジルコニアセラミッククラウンで問題ありません。
そして、「オールセラミッククラウンよりは見た目に違和感がある」とは言っても、他人が「前歯に何かしましたか?」と聞いてくるレベルではありません。

ジルコニアとセラミックの違い2:奥歯治療での差は?|姫路市

すでにかなり触れていますので、簡単に解説していきます。

オールセラミッククラウン

欠けたり割れたりしやすいですから、奥歯に入れるには向きません。
「奥歯の欠損などをカバーしつつ、審美的にも優れた仕上がりにしたい」という場合は、インプラントを検討しましょう。
ただし、インプラントはジルコニアやセラミックと比べてもかなり高額です。

ジルコニアセラミッククラウン

ジルコニアセラミッククラウンレベルの強度があれば、奥歯に入れても問題なく過ごせる方もいます。
しかし、歯ぎしりが激しかったり、噛み合わせの問題で大きな力が加わりやすかったりする場合は、ジルコニアセラミッククラウンであっても奥歯に使えないことがあります。
これについては一般の方では判断できませんから、姫路市の歯医者などで相談しましょう。

フルジルコニアクラウン

フルジルコニアクラウンであればほとんどの全ての方が奥歯に入れることができます。
先述の通り審美的にはやや難がありますが、奥歯であれば目立ちませんから問題はないでしょう。

ジルコニアとセラミックの違い3:価格面|姫路市

ジルコニアとセラミックでは価格も違いますので比較していきます。
ただし、同じ姫路市内でも歯医者次第で価格設定はかなり違います。
また、複数本セットで割引する歯医者もあります。
さらに、保証内容も歯医者ごとに違いますし、同じ歯医者で複数の保証(保証期間が違うなど)を用意していることもあります。

ですから、あくまで参考程度に考えてください。

オールセラミッククラウン

1本につき10~18万円くらいです。
これだけ見てもかなり価格に幅があることがお分かりいただけるかと思います。

ジルコニアセラミッククラウン

1本につき12~20万円くらいです。
単純な価格帯よりも「同じ歯医者内であれば、ジルコニアセラミッククラウンのほうがオールセラミッククラウンに比べて1本につき数万円高くなることが多い」という事を覚えておきましょう。
ただ、意外とそこまで大きな価格差があるわけではない場合が大半です。
予算にもよりますが「価格よりも性能」という意識で、選ぶことをおすすめします。

フルジルコニアクラウン

フルジルコニアクラウンについては、ジルコニアセラミッククラウンよりも高い歯医者もあれば、その逆もあります。
あまり「価格的な意味での立ち位置」が安定していないようです。

ただ、「単純な価格相場」で言えば1本につき8~20万円くらいです。

ジルコニアとセラミックの違い4:どれくらい歯を削るか|姫路市

ジルコニアやセラミックを入れる際には、ある程度歯を削ることが避けられません。
入れる素材によって削る量に差は出るのでしょうか。

銀歯(メタルクラウン)

ここにきて銀歯をいきなり話題に挙げたのは「ジルコニアやセラミックとは違い、歯を削る量が明らかに少ないから」です。

ただし、奥歯に入れるとしても銀歯は目立ちますし、金属アレルギーも心配です。
特に金属アレルギーに関しては、今の段階で全く兆しがないとしても、徐々に体内に「溶解した銀」が溜まっていき、どこかのタイミングで急に症状が出てしまう恐れがあります。

ですが、銀歯は価格が安いですから、いまだに歯科治療の選択肢に挙がることが少なくありません。

ジルコニアとセラミック

「フルジルコニア、オールセラミック、ジルコニアセラミックを入れるにあたって歯を削る量」は銀歯の場合よりも多くなる可能性が高いです。

ですから「歯を削る量をできる限り少なくしたい」というのであれば、ジルコニアやセラミックは避けて銀歯にすることをおすすめします。

しかし、実は「歯を削る量」にそこまでこだわる必要性が薄いという見方もあります。
差がつくとしても、多くて数ミリ程度の話です。

「歯を数ミリ多く残して、銀歯を入れる」ことにはあまり意味がないのではないでしょうか。
「歯を残せるのであれば、残したほうがいい」とは誰もが考えると思いますが、「数ミリ多く残すことのメリット」は意外と挙げにくいです。

先ほどもお伝えしましたが、銀歯にはデメリットが多すぎます。
「数ミリ多く残すことのメリット」との釣り合いが全く取れていないと言って良いはずです。

歯を削る量は歯医者によって違う

また、例えば「この状態でジルコニアセラミックを入れるのであれば、歯を○ミリ削る」など明確な基準があるわけではありません。
一応「医学書的な基準」は存在しますが、実際にはドクターの方針や実力によるところが大きいです。

ただ、「無駄に歯を削る」よりは、歯を削る量が最小限になったほうがいい事は確かです。
ですから、ジルコニアセラミックなどを入れる場合は、姫路市の信頼性の高い歯医者を選びましょう。