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ジルコニアの価格が高い理由は? | もり歯科(兵庫県姫路市)

ジルコニアクラウン

ジルコニアの価格が高いのはなぜか?|姫路市

歯のジルコニア治療の価格が高い最大の理由は「健康保険が適用されないから」です。
健康保険は基本的に「美容を目的とする治療」や「『最低限の治療』を大きく超えた範囲の治療」には効きません。

ジルコニア治療はどちらかと言えば後者(前者の要素もあります)に分類されますから、原則として保険が適用されないのです。

ちなみに、銀歯(メタルクラウン)治療には保険が効きます。
これは「最低限の範囲の治療」とみなされるからです。

しかし、保険が適用されないというだけあって、ジルコニア治療には色々な利点があります。

価格に見合った良さがあります|ジルコニア治療の主な利点は|姫路市

1:メタルフリー

つまり「メタル(金属)を使っていない」ということであり、金属アレルギーが心配な人でも気兼ねなく使うことができます。

また、銀はだんだんと溶けていき、身体の中に蓄積していきますから、忘れた頃に金属アレルギーの症状が出る場合もあります。
そして、銀のせいで歯周病・虫歯や、歯茎の変色などに襲われることもあります。
ジルコニアに比べると銀歯の価格はかなり安いですが、それだけのデメリットがあると言えます。

ちなみに「歯科先進国」として知られているスウェーデンでは、「コンポジットレジン治療」という方式が虫歯治療の主流となっており、銀歯治療の採用率は低いようです。

2:優れた耐久力

ジルコニアは非常に耐久力が高く、動物のゾウが乗っても壊れないとまで言われています。
そのため、加わる圧力が大きくなりやすい「奥歯」に対しても、ジルコニアであれば使うことが可能です。

ちなみに、通常のセラミックは耐久力がやや低いため、奥歯治療には使われないことが多いです。
また、熱、アルカリ、酸などにも強いですから、長期的に口内に装着しておいてもほとんど劣化しません。

そのため「価格」そのものは高いですが、数十年に渡って使い続けられる可能性が高いため、「コストパフォーマンス」には優れていると考えることができます。

ただし、日本国内における歯科分野においてジルコニアが使われるようになったのは2005年以降のことです。
そのため、「長期的に使い続けられる」というのはあくまで予想であるという事を覚えておきましょう。
しかし、今のところ「ジルコニアがすぐに劣化した・壊れた」などの報告はほとんど存在しません。

3:虫歯ができにくい

プラーク等の汚れをエサにして、虫歯菌は酸を発生させます。

銀歯などのメタルは酸に弱く、徐々に溶けていきます。
溶けてしまうと「自然歯」との間に小さなスペースが作られてしまい、そこから虫歯が発生する可能性があります。

特に銀歯を長年使い続けている場合は「付近に虫歯がある可能性のほうが高い」と言っても言い過ぎではありません。
すると、虫歯治療のためにお金がかかってしまう事になります。

4:審美性に優れている

「見た目の綺麗さ・自然さ」などのことを「審美性」と言います。
ジルコニアは比較的審美性に優れており、特に目立ちにくい奥歯に入れるのであれば、違和感はほぼないはずです。

ただ、前歯のように目立ってしまう位置に入れると、さすがにおかしく見える可能性があります。
そのため、前歯に入れる場合は「ジルコニアセラミッククラウン」を使うケースが多いです。
ジルコニアよりも更に審美性に秀でた「セラミック」と、ジルコニアの長所を掛け合わせたような治療法です。

ただし、セラミックはジルコニアに比べると脆いですから、
「前歯の見た目が多少悪くなっても気にならない。頑丈なほうが良い」というのであれば、「前歯でもオールジルコニアが良いです」と姫路市の歯医者で相談してみましょう。

それからジルコニアには汚れがつきにくいですから、綺麗に保ちやすいです。
また、銀歯などの金属を入れていると、歯茎が変色する恐れがありますが、ジルコニアであればその心配はほぼありません。

ジルコニアの価格は高いですが、やはり費用対効果はかなり高いと言えるでしょう。

ジルコニアの価格の目安はどの程度か?|姫路市

10万円~20万円ほど(1本あたり)の歯科医院が目立ちます。
ただ、7~10万円くらいの歯医者も存在しないわけではありません。

歯医者次第で価格差がかなり大きいので、前もってきちんとリサーチしましょう。
また、歯医者での初回面談などで価格に関して相談しておくことも重要です。

ちなみに、同じ歯医者でも以下の方法でジルコニアの価格を少し安くできる場合があります。

価格を安くする方法1:複数本を同時に治療する

複数の歯に関して同時にジルコニア治療を行うと、値引きされる可能性があります。
治療を希望する歯が2本以上ある場合は相談してみましょう。

ただし、「4~6本までは同じ価格」という歯医者も少なくありません。

また、稀ですが「今、あと1本ジルコニア治療をすれば値引きできます」などと言って、本来手を施す必要のない歯に対してもジルコニア治療をさせようとしてくれる歯医者も存在するかもしれません。
気を付けましょう。

価格を安くする方法2:保証期間を短くする・保証をなくす

ジルコニア治療を行うと、歯医者が保証をつけてくれる場合があります。
例えば、「今後5年以内に発生した、治療箇所のトラブルについては無料で治療する」などといったものです。

歯医者によっては「保証のグレード」を複数用意しているところもあり、グレードが低い保証(保証期間が短いなど)を選択すると価格が安くなる可能性があります。
また、「保証なしのジルコニア治療」を用意している歯医者もあるかもしれません。

「オールジルコニア治療」の場合はかなり頑丈な状態になりますから、保証のグレードを落とす、もしくは保証を利用しない事を選択肢に入れてもいいと思います。
ただ、「ジルコニアセラミック治療」に関しては多少脆くなりますので、保証を外すことはおすすめしません。

もちろん、ジルコニア治療であれば「保証期間内」にトラブルが起きる可能性は低いです。現実的に言えば、保証が無駄になる確率のほうが圧倒的に高いです。

ただし、保証を外したとしても(グレードを落としたとしても)価格が劇的に安くなるわけではないという事も覚えておきましょう。

この辺りは、あなた自身が判断するしかないと言えます。

ジルコニアでない素材の価格の目安|姫路市

最後にジルコニア以外の素材のおおよその価格を挙げていきます。

1:銀歯

保険が効くので、歯1本につき数千円で済みます。
ただし、前歯に装着することは原則として不可能です。
そして、虫歯、歯茎の変色、金属アレルギーなどの危険性がありますから、「価格相応の素材」であると言えるでしょう。

2:硬質レジン前装冠

「銀歯の表面を、レジンで白くしたもの」です。
そのため、銀歯と同様の欠点があります。
価格は1本8千円ほどですが、前歯以外に入れる場合は保険が適用されなくなるので、もっと高くなります。

3:オールセラミッククラウン

白色で美しいセラミックのみでできたクラウンのことです。
ジルコニアよりも脆いですが、「審美性」に関しては勝っています。

価格に関しては、「同じ歯医者内で比べるとジルコニアに比べてやや安価」という傾向があります。

4:ラミネートベニア

「歯の表面をわずかに削り、そこに貼る板」のようなものです。
価格は8万円(1本)程度です。