セラミック治療に対して付与される「保証」について
基本的な保証内容は?
セラミック治療の保証の内容は「期間内に発生した不具合などについては、原則として無料で修正対応をする」というものである場合が多いです。
ただし、「口内の他の箇所の治療料金」「検診料金」「再診料金」などは無料にならないので覚えておきましょう。
保証期間はどれくらいか
同じ姫路市内でも、歯医者によってセラミック治療の保証期間はバラバラです。
「3年まで」に設定している歯科医院が多いですが、5~10年、中には20年ほどに設定しているところもあります。
また、先ほど「保証期間中であれば原則として無料で修正対応する」と解説しましたが、中には「○年目までは無料だが、その先は患者が○割負担する」などと設定している歯医者もあります。
本当に細かいところだと「5~6年なら患者の5割負担、6~7年なら患者の6割負担、7~8年なら……」などと設定しているところもあります。
セラミック治療に保証をつけない歯医者もある
「セラミック治療に保証をつけるかどうか」は患者自身が選べる場合が多いです。
しかし実は、そもそもセラミック治療に保証を付与しない歯医者も存在します。
最近ではそういった歯科医院はかなり珍しくなりましたが、基本的には保証をつけるべきと言えますので、気を付けましょう。
セラミック治療の保証についての落とし穴|姫路市
次にセラミック保証に関してポイントとなることをいくつか挙げていきます。
気を付けていないと保証の対象外になってしまい、修正治療に数万~数十万円かけることになるので油断はなりません。
1:治療費が全て0円になるわけではない
先ほども少し触れましたが、「セラミックの修正治療」など、「すでに入れてあるセラミックに関する治療」以外の部分については、保証に入っていようがいまいが、料金が発生することになります。
2:保証書の紛失は厳禁です!
セラミック治療に限らず、「歯医者で何らかの歯科治療をして、それに対して保証を付与するケース」では、保証書を渡される場合が多いです(渡してこないのであれば、一応確認の意味で『保証書はないのですか?』と聞いておくほうがいいくらいです)。
この保証書を紛失すると、保証の対象外になります。
そうなってしまえば、全額患者自身が負担することになってしまいます。
保証書の再発行をしてくれる歯医者もたまにありますが比率としては低いですから、「保証書を紛失したらおしまい」というくらいに考えておくべきでしょう。
ちなみにセラミック治療が完了してからも、歯医者の指示に従いつつ、定期検診を受けることが大事です。数か月に1回、その歯医者に通うことになるので、歯医者の「お得意様」になれるかもしれませんが、だからといって「保証書を紛失しても多めに見てくれる」という事はまずありません。
保証書は長ければ10~20年紛失せずに取っておく必要があります。
置き場所を一つに定めて、丁重に扱いましょう。
3:引越しの予定がある場合は保証をつけないほうが良いかもしれません
「セラミック治療を受けた歯医者」に今後通えなくレベルの引越しをする予定が、近いうちにある場合は、保証をつけないほうが良いかもしれません。
言うまでもありませんが、「引越し先の歯医者に、元々通っていた歯医者からの保証を見せて、保証を継続してもらう」ということはまずできません。
4:保証を受けられなくなる条件がある
「セラミックにトラブルが起きても、保証の対象外になる(自費で治療を受けなければならない)」場合もあるため、該当する状態にならないように気を付けなければなりません。
長くなるので詳しい条件は次項で紹介します。
セラミック治療に関する保証の対象外になる条件とは?|姫路市
全ての歯医者が同じ条件を設定しているわけではありませんが、以下に紹介していく条件を掲げている歯科医院が少なくありません。
基本的に条件に1つでも該当してしまえば保証の対象外になります。
条件1:セラミック治療後の定期検診を受けない
多くの歯医者で、セラミック治療後は定期検診を受けることになります。
頻度としては1カ月~12カ月に1回程度ですが、治療して間もない頃ほど検診の頻度が高くなる可能性が高いです。
「保証を守るため」という意味もありますが、定期検診を受けないとセラミックがある部分やその付近の変化を見逃すことになるかもしれません。
また、定期検診を受けることで、「セラミック治療を受けた部分以外の場所」の異変も早期発見してもらうことができます。
色々なメリットがありますので、必ず定期検診を受けましょう。
条件2:「診療した際に予想することができない変化」が後に発生した
つまり、「トラブルが起きたものの、そのトラブルが歯医者にも予想できないものである場合」ということです。
基本的に保証は「歯医者に落ち度があってトラブルが発生した場合の治療」に対して適用されるものであり、「歯医者でも予想できないのであれば仕方がない」という考え方です。
ただ、この条件を設定しない歯医者も少なくありません。
また、「『歯医者にも予想できないトラブル』の定義」をきちんと決めるのがなかなか難しいという事もあります。
気になるのであれば、セラミック治療を行う前のカウンセリング時などに質問してみましょう。
条件3:セラミックのトラブルの原因が患者本人の不注意にある
これも「歯医者の落ち度」ではありませんから、患者の全額負担になってしまう可能性が高いです。
セラミック治療後の生活や、セラミック歯の扱い方に関する注意点などについて色々と説明があるはずですので、きちんと聞いて守りましょう。
また、治療後も、セラミック歯の扱い方やブラッシングの仕方などについて気になることがある場合は、すぐに質問してトラブルを防ぎましょう。
「扱い方が雑でセラミックを壊してしまった」というのはもちろんNGですが、「悪気はないが、正しいセラミックの扱い方を知らなかったため壊してしまった」という場合でも、保険の対象外になる可能性が高いです。
そもそも「患者に悪気があったか、なかったか」は歯医者にとって関係がありません。
事故や外傷などのせいでセラミックにトラブルが起きた
事故や外傷などの影響でセラミックが壊れた場合も、保証の対象外になる可能性が高いです。
たとえ「第三者に原因があって、本人に全く落ち度がない事故」が原因であっても、保証の対象外になると考えておくのが無難です。なぜならこの場合、当然ですが「歯医者側にも落ち度がないから」です。
ただし、事故や外傷による損傷の程度や種類によっては、「インプラント治療」保険を利用した上で受けられる可能性があります。
損傷が酷い場合は、セラミック治療に限らずインプラント治療も検討してみましょう。
セラミック治療の保証内容を丁寧に確認しましょう|姫路市
ここまでセラミック治療に付与される保証について解説しました。
・そもそもの保証の有無
・保証期間
・保証内容(○年後から○割負担になる、というケースは特に注意)
・保証対象外になる条件
などをきちんと確認し、分からない部分は質問し、納得してから治療の契約を結ぶようにしましょう。
歯医者によって保証内容は異なりますし、もしかしたら今回紹介した以外の「保証対象外になる条件」を設定している歯医者もあるかもしれません。