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親知らずの抜歯を行う際のポイント | もり歯科(兵庫県姫路市)

親知らず

抜歯の解説の前に~そもそも親知らずとは何か~|姫路市

「親知らず(第三大臼歯)」とは、「前歯の真ん中の左右の歯」から数えて8番目の歯のことであり、左右・上下に合計4本あるという事になります。
「とにかく奥にある歯のこと」と捉えている人もいるかもしれませんが、そうではありません。

15~20歳くらいの年齢で親知らずが生えてくる場合が多いです。
しかし、何歳の段階でも親知らずが生えない人もいますし、親知らずが存在していても骨の内部に埋まっていて外から確認できない人もいます。

【抜歯すべきなのはどれか】親知らずの生え方は3種類|姫路市

親知らずの生え方には主に3種類あります。

1:通常露出

つまり、「他の歯と同じように生えている」というパターンです。
このような親知らずであればトラブルは発生しにくいですから、抜歯が必要になることはほとんどありません。
ですが、このタイプの親知らずを持っている人は少ないです。

2:完全に見えない

親知らずが「骨の内部」で横向きに形成されると、外からは全く見えなくなる場合が多いです。「外に露出していない」という事ですから、歯周病や虫歯を引き起こしたりするリスクは低いです。

ですが、稀に「嚢胞」という袋のようなスペースが骨の内部で形成されてしまい、その影響で骨が溶解したり、骨が圧迫されたりする場合があります。
こういったときには抜歯を考えるべきです。

3:斜めに生えている・一部外に出ている

「横向き」や「斜め」に親知らずが生えると、親知らずの一部分のみが外(口の中)に出る可能性があります。

これが、最も厄介な親知らずの生え方であると言えます。
ブラッシングの難易度が上がり、隣の歯との間に汚れやプラーク(歯垢)が蓄積して、歯周病や虫歯になる危険性が高いです。

このタイプの親知らずも抜歯を考えるべきだと言えます。

どのような親知らずが抜歯すべきなのか|姫路市

すでに少し触れていますが、改めて解説していきます。

1:親知らずの生え方が原因で歯周病や虫歯が発生している

先述の通り、「親知らずが一部出ている」というケースで虫歯や歯周病などが発生しているときは、抜歯をしたほうが良い可能性があります。
治療しても似たような症状が繰り返される恐れがあるからです。

ただし虫歯や歯周病になっていても、それが軽いものであるときは、一般的な虫歯・歯周病治療によって解決することがあります。

ちなみに、「親知らずの生え方がおかしく、神経に接触しているから痛む」と言って、姫路市の歯科医院に駆け込む人が少なくありません。
本当にそれが痛みの理由である場合もありますが、実際には単に「親知らずを間接的な原因としてできた、虫歯や歯周病」の影響で痛んでいるケースのほうが多いです。

ですから、「とにかく痛い」という場合でも、親知らずを抜歯するほどではない可能性もあるのです。

歯列矯正をする場合

歯列矯正をする場合は、親知らずを抜歯したほうがいいケースがあります。
歯列矯正後に、親知らずの影響で矯正が元に戻ってしまう可能性があるからです。

抜歯のタイミングが矯正の前になることもあれば、矯正完了後になることもあります。
この辺りは患者の口内の様子を見ながら決めますし、そのドクターの方針にもよります。
また、「そもそも歯列矯正をするとしても親知らずの抜歯は必要ない」と考える歯科医師もいます。

歯科矯正をする場合は、担当する姫路市の歯科医院のドクターときちんと相談しましょう。

どのような親知らずであれば抜歯しなくて良いのか|姫路市

続いて親知らずを抜歯しなくていい・抜歯する理由が薄いケースを紹介します。

1:他の歯と同じく通常通りに生えている場合

この場合、当然抜歯する必要はありません。
ただ、先ほどもお伝えした通り、このような都合のいい親知らずの生え方をする人は全体の2~3割しかいないとされています。

2:親知らずが変な生え方をしていても虫歯・歯周病などのリスクがない場合

「親知らずが一部だけ出ている」という場合は、虫歯・歯周病になりやすく、実際にそれらの症状が出てしまったら抜歯すべきかもしれません。

ですが、逆に言えば「きちんとブラッシングなどをして虫歯・歯周病を防ぐのであれば、抜歯しなくてもいい」という事になります。

ただ、親知らずに限らず適切に歯磨きをするのは、想像以上に難しいことです。
一度、姫路市の歯科医院でブラッシングの指導を受けてみてはいかがでしょうか。
また、現状の歯や歯茎に問題がない方であっても、1年に1回は歯医者で定期検診を受けて、様々なトラブルを未然に防ぐことをおすすめします。

親知らずを抜歯すべき年齢は?姫路市

親知らずの抜歯は25歳くらいまでには済ませたいところです。
年齢が上がるにつれて歯の硬度が上がり、親知らずに限らず抜歯するのに時間を要するようになるからです。

また、30代以降になると回復力も下がってきますから、抜歯に伴ってできる傷口の治りが遅くなる可能性が高いです。

さらに、高年齢で親知らずの抜歯をすると「下顎管」がダメージを負う可能性が高くなります。親知らずの根元は年齢が上がるにつれて「下顎管」に近づいていきますが、ここには大きな神経があります。ですから、早い段階で抜歯したほうが、マヒや損傷が起きにくくなります。
ただ、実力のある歯科医院で親知らずの抜歯をすれば、このリスクは下げることができます。信頼できる姫路市の歯医者を探してみましょう。

親知らずの抜歯に伴う痛みについて|姫路市

親知らずの抜歯中に痛みはある?

親知らずの抜歯は麻酔をかけて行いますから、痛みを感じることはありません。

親知らずの抜歯が完了してからの痛みは?

親知らずの抜歯が完了すると、痛みが出たり腫れたりする可能性が高いです。
特に親知らずが横向きや斜めに出ていた場合は、抜歯の際に骨を削ったり歯茎を切ったりすることが多く、炎症が酷くなることがあります。

ただ、強めの痛みは1~2日くらいで終わり、7日程度で痛みが消えることが多いです。
その期間が過ぎても痛みが続く場合は、抜歯した付近で何らかのトラブルが発生していると考えるべきです。
抜歯してもらった姫路市の歯科医院に再度相談してみましょう。

抜歯後の痛みをできるだけ小さくする方法は?

親知らずの抜歯が終わると、多くの姫路市の歯科医院が「抗炎症剤」や「痛み止め」を出してくれます。これを指示通りに飲むことで、痛みを抑えることができます。
薬が効かないのであれば、ドクターと飲み方について相談したり、別の薬を出してもらったりしましょう。

また、「親知らずの抜歯後、寝るときに痛む」という人も少なくありません。
これに関しては、枕を普段よりも高くしておくと痛みを感じにくくなります。
「顔に血液が集中しないようにすると、痛みが弱くなりやすい」という理屈です。

それから、当然ですが痛い部分を外側(肌)から冷やすと痛みを飛ばすことができます。

親知らずの抜歯後に避けるべき行動は?

血行が活性化すると、痛みが酷くなる可能性が高いです。
ですから、長湯は控えてシャワーで済ませたり、強度の高い運動を避けたりしましょう。

また、コンディションが落ち着くまではアルコールの摂取もしないようにするべきです。
(ただし料理で少し使ったり、お菓子に入っていたりする程度のレベルであれば構いません)