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年齢で「親知らずの抜歯リスク」は変わる|もり歯科(兵庫県姫路市)

親知らず

親知らず(第三大臼歯)とは?どれくらいの年齢で生える?|姫路市

親知らず(第三大臼歯)とは「最前方から8番目の歯」のことであり、一般的な感覚で言えば「奥歯」もしくは「奥歯のさらに奥にあって、中途半端に生えている歯」ということになるでしょう。

この親知らず(第三大臼歯)は10代半ば~20代くらいで生えてくる場合が多いです。
ただし30代~50代、もしくはそれ以上の年齢になってから生えてくる人もいないわけではありません。

また、何歳になっても親知らず(第三大臼歯)が生えない人もいますし、4本全て生える人もいれば、1~3本しか生えない人も少なくありません。

親知らずへの対処方法を年齢(年代)ごとに紹介します|姫路市

あくまで目安ですが、「年齢ごとの親知らずへの対処方法例」を挙げていきます。

20代までの年齢における親知らずについて

20代ぐらいまでに生えてくる親知らず(第三大臼歯)に関しては、「トラブルが起きていないのであれば抜歯する必要はない」と考えるドクターも珍しくありません。

ですが親知らず(第三大臼歯)の抜歯をした場合、回復力のある若い人のほうが歯肉の治癒が早くなる傾向にあります。
ですから、「特にトラブルが発生していなくても、親知らず(第三大臼歯)は早めに抜歯するに越したことはない」という方針のドクターもいます。

30代までの年齢における親知らずについて

30代で親知らず(第三大臼歯)の抜歯をするとなると、10~20代の人よりも危険性が大きく上がってしまうことになります。

親知らず(第三大臼歯)は「一部分だけ生える(歯茎の外に出る)」という場合が多いので実感しにくいかと思いますが、実は他の歯よりも大きいです。
そのため抜歯すると、「歯肉のへこみ」の治りが遅くなる可能性があります。
また、いわゆる「歯周ポケット」が深くなったり、骨が回復し切らずに歯肉全体が下がったりする恐れがあります。

これにより歯周病などの危険性が上がるため、「とりあえず抜歯を避けて経過を見るべき(ただし、この人が10~20代だったとしたら、すぐに抜歯に踏み切っていた)」という判断を下すドクターが少なくありません。

40代以上の年齢における親知らずについて

40代くらいからは、年齢を重ねるほど「親知らず(第三大臼歯)を抜歯した場合の危険性」が高くなっていきます。
特に「骨粗しょう症」「脳血管疾患」「糖尿病」「高血圧」などの病気に見舞われている場合は、身体のコンディションや使っている薬次第では、抜歯ができなくなる(もしくは明らかに抜歯しないほうがいいと判断できる)ケースがあります。

一例として、骨粗しょう症患者が使う薬には、副作用として「親知らず(第三大臼歯)などの抜歯の影響で、アゴの骨に問題が起きやすくなる可能性がある」という性質を持つものもあります。
ですから、担当する姫路市の歯科医師は当然として、骨粗しょう症に関してお世話になっているドクターともきちんと相談しましょう。

親知らずの生え方のタイプは年齢を問わず主に3種類|姫路市

親知らず(第三大臼歯)の生え方には3タイプあります。
親知らず以外の歯であれば基本的に「まっすぐ生える」のみですが、親知らずの場合はそうはいかないケースが多いです。

親知らずがまっすぐ生えるケース

「まっすぐ生えていて、他の歯と遜色ない」という場合は、抜歯をしなくていいケースが多いです。難しく考えることはなく、「親知らずと言えども、数ある歯のうちの1本に過ぎない」と捉えて構いせん。

ただし、歯肉が腫れたり虫歯になったりした際にはすぐに姫路市の歯科医院を訪れましょう(これは親知らずに限ったことではありませんが)。
また、他の歯と同じく年齢を重ねるにつれて衰えやすくなるので気を付けましょう。

ただ、「まっすぐ生えているものの、歯茎の外に出ている長さが短い」という場合は、「智歯歯周炎(ちししゅうえん)」と呼ばれる、親知らず(第三大臼歯)の付近で発生しやすいタイプの歯周炎に見舞われることがあります。

斜め

大半の親知らず(第三大臼歯)は斜めに生えます。
多くの場合、「きちんと生えるためのスペースがない状態」になっていますから、「親知らずの一本手前の歯」に負担がかかってしまいます。

歯同士が互いを押し合い、だんだんと歯並びがスライドし、「親知らずと、一本手前の歯の隙間」が広くなっていく可能性があります。
この隙間をしっかりとブラッシングすることは困難であり、定期的に姫路市などの歯医者でクリーニングしないと虫歯や歯周病に襲われるリスクが高くなります。

水平

「親知らず(第三大臼歯)が、アゴと(ほぼ)水平に生える」というパターンもあり、これが一番厄介な生え方であると言えます。
ちなみに、親知らずが完全に歯茎の中にあって外から全く見えない場合もあれば、多少見えるケースもあります。

このタイプの親知らず(第三大臼歯)を放置していると、付近の歯に対して悪さをする可能性があります。
一例として、親知らず(第三大臼歯)が隣の歯の歯根に圧力を与えることにより、歯根を溶解させる恐れがあります(歯根吸収)。

また、水平に埋まった歯は、歯が向いている方向へと動くため、横に歯を全体的に押していく場合があります。そうなってしまえば、隣の歯だけに留まらず、歯全体の嚙み合わせが悪くなるかもしれません。

実際、歯列矯正をする際には、親知らず(第三大臼歯)を抜く場合があります(これも年齢に左右される部分ですが)。

年齢を考慮しつつ親知らずの抜歯を行うべきケースは?|姫路市

1:「まっすぐ」以外の生え方をしている

親知らず(第三大臼歯)が傾いて生えていたり、狭い場所に不自然に生えていたりすると、どう頑張ってもブラッシングができない、つまり歯ブラシの毛が届かないという可能性さえ出てきます。
そうなると、歯周病や虫歯になる恐れがあります。

2:その親知らずに「向かい合う親知らず」がない つまり、「噛み合う親知らずが存在していない」というケースです。
この場合、親知らずの生え方によっては、親知らずが歯肉を刺激して痛みを招く恐れがあります。 ただしこのタイプの生え方をしていても、目立った問題が見当たらないのであれば抜歯しないこともあります。
「年齢」や「ブラッシングの難易度」などを考慮しつつ、姫路市の歯科医師と相談しつつ抜歯するかどうかを決めましょう。

3:「親知らずの虫歯」や「付近での歯周炎」が発生したことがある

親知らず(第三大臼歯)でこれらの症状が発生した場合、信頼できる姫路市の歯科医院できちんと治したとしても、再発する可能性が高いです。
なぜなら、症状が発生した段階ですでに細菌感染に見舞われているからです。

そのため、「二度と虫歯や歯周炎を発生させたくない」と感じるのであれば、年齢などを考慮しつつ抜歯することを検討しましょう。

4:「将来的な歯並びの良さ」を守りたい

先ほどもお伝えした通り、現時点でこれといった支障がなくても、年齢を重ねるうちに親知らず(第三大臼歯)の影響で歯並びが悪くなっていく可能性があります。

この現象を避けたいのであれば、若い年齢のうちに(=回復力が高いうちに)抜歯することをおすすめします。

特に将来、「他人と至近距離で話す機会が多い職業」や「容姿の美しさが重要になる職種」などに就きたい方は、真剣に検討する必要があると言えるでしょう。