今回は、転倒予防と歯科医療についてです。
健康寿命の維持には、高齢者の転倒や骨折の防止が必要になります。
2016年の国民生活基礎調査では、介護が必要となる主な原因の第4位が転倒や骨折によるもので、全体の12.1%を占めていました。さらに、転倒は高齢者の約3人に1人に起こっており、そのうちの約6%は骨折に至り、約24%は重度の受傷に至ることが報告されています。高齢者ならば誰もが起こるかもしれない転倒や骨折ですが、歯数が14~28本の人と歯数が0~13本の人と比較すると、歯数が少ない人の方がリスクが高く、歯数の多い人の4.5倍になるそうです。
では、なぜ、歯の本数と転倒が関係あるのでしょうか。
下の論文では、次のように述べています。 ヒトは頭部が重いために、身体の重心が上半身にあります。そして,咬むことで筋肉や歯根膜から脳に向かう神経によって、頭部の平衡が維持されています。そのため,歯を失うことによる咬み合わせの喪失は、筋肉や歯根膜からの神経の伝達を減少させてしまいます。その結果、頭部が不安定になり、同時に身体の重心も不安定となり、転倒リスクが上昇します。
平均寿命が世界トップクラスの日本では、転倒を防止して健康寿命を延ばすためにも、高齢になってもできるだけ多くの歯を維持すること、すなわち歯を失う原因である歯周病とむし歯の予防がますます重要になっています。
もり歯科は、全身のいろいろな病気をもつ患者様の歯科治療に精通している口腔外科学会専門医です。また、バリアフリーも徹底しており、ご高齢の方にも安心して治療を受けて頂ける環境を用意しております。
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