今回は、P38の「歯医者に聞いた　受けたい治療、受けたくない治療　銀歯」についてです。

みなさんも、虫歯の治療といえば、歯を削った部分に何かをつめるというイメージがあると思います。

以前は、詰める材料としては、銀歯が主流でした。

この銀歯が、歯を失う「負の連鎖」を引き起こしているのです。

銀歯を装着するにあたっては、銀歯が外れないように、虫歯が小さくても健康な歯を削って大きく広げていました。当然、健康な歯を削れば、歯は弱くなります。また、銀歯を固定するセメントにおいては、経年劣化によって隙間ができ、そこにプラークが侵入して、虫歯の再発原因になっています。再発した虫歯が進行し、歯髄炎をおこし、神経の処置が必要になります。数年後、根っこの先に感染が波及し、抜歯になってしまいます。

これが銀歯の「負の連鎖」です。

虫歯による銀歯の治療から約20年で抜歯にいたるケースがほとんどです。

もり歯科では、当然、保険治療として銀歯治療も行います。

上記のリスクもあるため、最初は保険内で白いプラスチックによるレジン修復を推奨しています。

ただ、レジンでの治療が困難な場合は、自費治療における、セラミックインレーやジルコニアクラウンを推奨しています。

理由としては、使用するセメントに強度があり、上記のような欠点を補え、かつ見た目も自然だからです。

いいものを少しでも多くの患者さまに提供したいとの思いから、価格をセラミックインレーが３万～、ジルコニアクラウンが５万～に設定しました。

もり歯科では、スタッフが必ず、利点と欠点を説明します。わからないことや不安なことは、なんでも質問してください。

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